楽天モバイルの口コミ・評判

楽天モバイルの料金プランは1種類のみと非常にシンプルです。

※価格は税抜

楽天モバイルは、月額料金2980円でデータ容量無制限＆国内通話かけ放題。一方、3大キャリア（ドコモ・au・ソフトバンク）の大容量プラン＋かけ放題の月額料金は8000円程度。一見、大変お得に感じますが、「エリア外は5GBまで」や「Rakuten Linkアプリ使用時のみ」といった注釈が気になります。

データ容量が無制限となる「楽天回線エリア」は、現在のところ、東京・名古屋・京都・大阪・神戸といった大都市のみです。

また、楽天回線エリア内であっても、地下や建物内はまだ楽天回線が弱く、パートナー基地局に接続される場面もあるとのこと。この場合も、5GBまでしか使用できません。

パートナー基地局への接続が5GBを超えると、最大スピードは1Mbpsとなります。サイト閲覧やメッセージのやりとりは問題なくできるけど、高画質の動画を視聴するにはややストレスを感じる速さです。

とはいえ、5GBで月額2980円というのは、3大キャリアの小容量プランと比較しても、他の格安SIMと比較しても安い方ではあります。

*楽天回線圏外での使用上限と超過した場合のスピード変更に伴い、調査結果を改訂（20/04/13）

国内通話がかけ放題となるのは、Rakuten Linkアプリ使用時のみです。アプリ未使用時は30秒20円と平均的な金額となっています。

アプリを使用しても「一部対象外番号あり」となっていますが、これは、他社の通話無料プランでもよくある表記で、一般的にナビダイヤルと呼ばれる0570から始まる番号や衛星電話、船舶電話などが含まれます。

つまり、家族や友達の携帯電話にかけるような場合は、もれなく「かけ放題」の対象となるので、常にアプリから電話をするという習慣をつければ、毎月の通話料はほぼ0円となります。

MVNO時代は、どんな機種でも幅広く使用できましたが、楽天回線では特定の機種でしか使用できません。今のところiPhoneは一部の最新機種しか対応していないので、iPhoneX以前の機種を使用しているユーザーは、対応している機種を用意した上で申し込む必要があります。

また、Androidであっても対応機種は限られているため、現状、乗り換えにあたっては、新しいスマホを購入しなければならなくなる可能性もあるということです。

初期費用としてスマホ代も予定しておきましょう。10万円近くするハイエンドモデルから、2万円代で購入できるローエンドモデルまで価格はさまざまです。

楽天モバイルを使用すると、月々の支払い100円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まります。また、楽天カードを利用したり、楽天市場アプリから買い物したりすることで、ポイントがアップする仕組みになっており、最大4.5倍となります。

ショッピング、電子書籍、旅行、保険、電気サービスなど幅広いサービスを手掛けているので、それらをまるっと楽天にすれば、どんどんポイントが貯まり、さらにお得に使えます。

せっかく楽天モバイルを使用するなら、他のサービスも合わせて楽天にできないか検討してみてください。

楽天モバイルでは、楽天回線でのサービスを正式スタートする前に、2万人のユーザーを対象とした「無料サポータープログラム」を提供し、実際に使用してもらっていました。

この無料サポーターの意見を見ると、通信速度に関しては「問題ない」という声が多いです。MVNO時代のように、利用者が多い12時台や朝夕の通勤・通学時間帯も大きな速度低下はなく、ストレスなく使用できているとの報告が上がっています。

※「実際に楽天の楽天回線を使ってみたけど、速度はこんな感じ！」「23区内だとほぼ楽天回線エリア扱いになるよ！」といった具体的な口コミ投稿、ぜひお待ちしています！

今のところ、速度に関しては好意的な意見が大半を占めていますが、利用者が増えた後、どこまでこの品質を維持できるかは未知数です。

とはいえ、あくまで自社回線。

3大キャリアから通信回線を借り受けている格安SIM（MVNO）のように「通信が混み合う時間帯はWEB閲覧すら満足にできないレベルで速度が低下する」という可能性は低いです。

楽天モバイルの速度に関して、もう1点注意したいのが、楽天回線エリア外での使用（パートナー基地局への接続）が5GBを超えた場合です。超過後は最大1Mbpsとなるため、高画質の動画視聴やオンラインゲーム、アプリのダウンロードなどはややもたつく可能性があります。

とはいえ、SNSの利用やウェブサイトの閲覧などであれば問題なく使用できるレベルなので、容量の大きいデータ通信を頻繁に行う人以外は気にならない程度だと言えるでしょう。

また、楽天回線エリア内でも、地下や建物内などはまだ整備が進んでおらず、パートナー基地局への接続になる場面もあります。つまり「エリア内にいたはずなのに、知らないうちに5GB使い切っていた！」といった可能性も否めません。

「My楽天モバイル」というアプリを使えば、今どちらの通信エリアにいるか確認できるようになるとのことなので、地下街や地下鉄でよくスマホを使用するという人は、ときどきチェックするようにしましょう。

楽天モバイルには、全国に580以上の実店舗があります。

私の場合、近所に実店舗があったため、そちらで申し込みをしました。とても丁寧に説明してくださり、スムーズに契約することができました。（中略）こちらとしては、受け取った瞬間から、利用することができ、非常にありがたいです。引用：https://minhyo.jp/rakutenmobile

という口コミにもある通り、いざという時に対面で相談できる場所があるのは心強いものです。

3大キャリアはいずれも全国に2000店舗以上構えていますので、それに比べれば少ないと感じますが、580店舗あれば、大抵の人は「一足伸ばせば店舗がある」という状態なので、まずまず安心できます。

ただし、店舗によって取り扱いサービスが異なるので注意してください。特に、家電量販店では販売のみしか行っていないことが多いです。口コミでも、

実店舗で対応しているのは、申込と本体の受け渡しだけであり、不具合や故障、契約の打ち切りなど、もろもろのサービスには一切対応していません。引用：https://minhyo.jp/rakutenmobile

といった内容ものが多々あります。せっかく店舗に足を運んだのに、対応してもらえなかった！ということのないよう、事前に対応サービスを確認してください。そして、基本的には、実店舗もあるけど、WEBでの申し込みが主流と考えておきましょう。

楽天モバイルでは、店舗での相談以外に「メッセージ相談」と「電話相談」を受け付けています。それぞれの対応はどんな感じなのか、口コミを調査しました。

サポートに関する口コミには賛否両論ありますが、どちらかといえば悪い口コミの方が目立ちます。中でも「そもそも電話が繋がらない」という声はかなり多いです。

一体どのくらい繋がらないものなのか？みん評編集部で、実際に電話相談を利用してみました。

相談内容によって番号が異なりますが「契約全般」に関しては、応答までの最大待ち時間が表示されています。「できるだけ待ちたくない！」という人は、まずこの待ち時間をチェックしましょう。12～14時は特に混み合うとのことです。

今回、相談したのは、月曜日の午前11時頃。表示されていた待ち時間は最大20分でしたが、音声ガイダンスに従って該当する番号をプッシュした後、ほぼ待ち時間なく繋がりました。オペレーターに繋がるまでの時間は、ガイダンスも含めて3分程度です。かけるタイミングさえ良ければスムーズに繋がることがわかりました。

対応してくれたオペレーターは30代くらいの女性。丁寧な言葉遣いでわかりやすく説明してくれたので、個人的にはかなり好印象でした。口コミでは「冷たい印象を受けた」「めんどくさそうに受け答えされた」といった意見もあるので、人によって当たり外れがありそうです。

「この人とは合わない！」と感じたときは、少々めんどくさいですが、一度電話を切って、かけ直す方が良いなと感じました。

案外すぐに繋がった、とはいえ、待ち時間があるのは事実です。「電話を片手にジッと待っているのはちょっと…」という人は、メッセージ相談を利用してください。メッセージは24時間受け付けていますが、返信対応時間は9時～24時までとなっています。

• 契約中の人
  公式アプリから相談可能です。返信がプッシュ通知されるので、見逃す心配もなく、履歴が残るのでメモを取る必要もありません。
• 新規の人
  公式ページから問い合わせ可能です。問い合わせの内容を選ぶと、それに応じた選択肢が表示され、順に答えていくと回答が提示されます。この回答の最後に「解決しましたか？」という問いがあり、ここで「いいえ」を選ぶと、そのまま担当者につないでくれるシステムです。

どちらも担当者が対応してくれるまでの時間が提示されており、平日の14時頃確認した際には、

• ご契約中の方
  応答までの待ち時間：最大20分
• 新規お申し込みの方
  応答までの待ち時間：最大5分

となっていました。20分の待ち時間は少々長いと感じるかもしれませんが、空き時間に相談内容をまとめて送っておき、他の用事をこなした後、返信を確認するという感じで使えば、待ち時間も有効に使えます。

MVNO（格安SIM）としてスタートした楽天モバイルですが、2020年4月より楽天回線を使用してのサービスへと変更になりました。料金プランは1つだけなど、これまでどの会社も行ってこなかった斬新なサービスを打ち出しています。

今はまだ、サポートに関して厳しい声も目立ちますが、こういった面でも他社では行っていないような全く新しいサービスが始まる可能性も十二分にあります。今後に期待です。

「店頭で購入した端末が故障した！」「初期不良でうまく作動しない！」といった場合、まず購入した店舗に連絡しよう、となりがちです。しかし、楽天モバイルでは、同店頭で購入した端末であっても修理受付を行っていないので、店舗に持ち込んでも対応してもらえません。

つまり、購入後すぐの初期不良であっても、メーカーに直接連絡しなければならないということ。口コミを見ると、事前にこの部分を承知しておらず、怒りを感じている人が多かったです。

ちなみに「メーカーに直接連絡」といっても、各社とも公式ページでサポートについてわかりやすく説明しているので、そう手間ではありません。AQUOS（シャープ）やarrows（富士通）といった日本メーカーはもちろん、HUAWEIやOPPOなどの海外メーカーであっても、日本語公式ページがあるので心配無用です。

しかし、無料で代替機を用意してくれるところはありません。有償で代替機を借りる、以前使用していたスマホを使用するなど、自分で対策を取る必要があります。

「自分でメーカーに問い合わせするのは面倒」、「すぐに新しいスマホを用意してほしい！」という人は、トラブルに備え、有料オプションに加入しておくことをおすすめします。

※価格はすべて税抜

このオプションに加入していれば、最短当日中に交換品が手元に届きます。ただし、交換の受付は、電話・WEBのみ。店頭では対応していないので注意してください。

月額650円と決して安いオプションではありませんが、ある調査ではスマホ利用者の約3人に1人が故障経験ありと出ていました。特に1台10万円近くするようなハイエンドモデルのスマホを購入した際には、加入しておく方が安心できます。

料金についてのQでも説明した通り、楽天モバイルは1プランのみと料金体系がシンプルでわかりやすく、楽天回線エリア内で使用するなら、3大キャリアや格安SIM各社の大容量プランと比較してもかなり安いです。

ただし、今のところ、この楽天回線エリアが非常に限られているので、その恩恵を受けられるのは、東京・大阪・名古屋といった大都市で使用する人のみとなります。エリアの拡大については今後に期待です。

言い換えると楽天回線エリア外の人は、実質5GBで月額2980円となります。これは3大キャリアの小容量プランや、格安SIM各社の同等のプランよりもやや安く設定されています。

「であれば、エリア拡大を期待して一足先に楽天モバイルへ！」と思う人もいるかもしれませんが、この時に必ず確認してほしいのが対応端末について。

今のところ、iPhoneは一部の最新機種以外は未対応。Androidも限られた機種のみの対応となるので、乗り換えに当たって、新しい端末を用意しないといけない可能性もあります。

エリア外の人が新しい端末を用意してまで、今すぐ楽天モバイルに乗り換えるメリットはあまりないというのが正直なところです。

「格安SIMから自社回線へ」というと、サポートも3大キャリア並みに！と期待したいところですが、3大キャリアの同等プランと比べ、圧倒的に安い料金を打ち出していることもあり、今すぐサポートも同等とはいきません。

基本的に、乗り換え手続きや端末の購入、修理の申し込み等は、店頭に行くよりもWEBのほうがスムーズに行えるようになっています。

とはいえ、こうしたWEB上の手続きが初めての人でも、簡単に手続きが進められるようになっていますので、あまり苦手意識は持たず、まずは一度、公式ページを確認してみてください。